1月10日(水)の新人・新刊・著者情報です。
著者の庄島義博さんは、ダイエットやボディメイクを指導するとともに、後進の育成やセミナー、講演会、企業研修を行っています。
今回の著書では、基本的な味を甘味、塩味、酸味、苦味の4つに分け、自分に合う味を知ることで、ラクにやせるメソッドを紹介。コンビニ、居酒屋、ファミレスで使える味覚別メニュー早見表も付けています。
読者の劣等感を刺激する本は売れない
ダイエットの王道は、適度な運動と食事なのですが、そんな正論を真正面からぶつけても、本は売れません。たとえ正しい答えでも、人は自分の劣等感を刺激する言葉や理論は、なかなか受け入れられないからです。
とはいえ、「〇〇だけダイエット」のようなラクそうな企画は、読者にとってはハードルが低くても、著者にとってはハードルが高い! 特に年配の読者は、若い人や無名の人の言葉は軽視しがちなので、簡単な方法を提示する本ほど、著者はベテラン医師など識者じゃないと、信用してもらえないのです。
ライトユーザーの意欲を、娯楽性で掻き立てる
「〇〇だけダイエット」のような本が好きな人は、ラクな方法も求めているのですが、同時に娯楽性も求めています。ゲームでも、補助魔法を組み合わせて敵を倒すより、強力な呪文一発で敵を倒す方が快感が強いように、ダイエットでも、複雑な方法より単純でインパクトのある方法、あるいは新しい方法で成功する方が、より快感は強いのです。
ダイエット本を買うのは、真剣にやせたい人だけではなく、「やせたらいいな」程度の淡い願望を持つ人も多いはず。そのようなライトユーザーの心をつかむには、「ちょっと試してみようかな?」と思わせる楽しさ、つまり娯楽性があるかどうかがカギとなります。
【本日のまとめ】
- たとえ正しい理論でも、読者の劣等感を刺激すると、拒否される
- 美容や健康本は、「こうなったらいいな」と思って買うライトユーザーも多い
- 娯楽性の高いメソッドは、ライトユーザーを取り込みやすい