専門用語は、親しみやすい言葉に置き換えよう

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11月8日(水)の新人・新刊・著者情報です。

著者の平田雅人さんは、骨で作られるタンパク質である「オステオカルシン」を経口投与することで血糖値が下がり、全身代謝が活性化することを発見した研究者。

今回の著書では、オステオカルシンの分泌と体の関係を説明するほか、オステオカルシンの分泌を促す食事や運動も紹介しています。

親しみやすい表現で、好奇心をそそる

今回紹介した本のタイトルにも表紙にも「オステオカルシン」という言葉は登場しません。代わりに「骨ホルモン」という言葉が採用され、「健康寿命」という気になるキーワード、「かかと落とし」という行動を促す言葉と並べられています。

医療従事者や研究者向けの専門書なら、「オステオカルシン」を「骨ホルモン」と言い換える必要はないのですが、一般の人を対象にした健康本は、まずは手に取ってもらうため、わかりやすくキャッチーな言葉を並べて、好奇心をそそることが大事です。

易しく書いたつもりでも、まだまだ難しい!

専門家が思う以上に一般の人には、業界の専門用語はわかりにくいもの。特に医療と法律、会計に関する本は、はじめから「難しい」と決めてかかり、身構えてしまう人が多いのです。そこで、誰もが知ってる言葉や親しみやすい表現、イラストや付録などで、読者の心理的な抵抗を和らげる本が目立ちます。

読者の抵抗を和らげる表現は、書き手にとっては「これでは内容を正しく反映していないのでは?」と、抵抗を覚えることもあるでしょう。ただ、「自分では易しく書いたつもりでも、読者にはまだまだ難しいと感じられることは多い」ということを念頭に置いておくと、原稿を見直す時に役立ちます。

 

【本日のまとめ】

  1. 専門的な内容を一般の人向けに書く時、専門用語はなるべく使わない
  2. なじみのない専門用語は、親しみやすい言葉に置き換えてみる
  3. 専門家が易しく書いたつもりでも、読者は難しいと感じることが多い

 

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