2月6日(火)の新人・新刊・著者情報です。
著者の山﨑豊さんは、パン職人。有名ブーランジェリーやパティスリーのシェフを歴任し、現在はベーカリーのプロデュースなどでも活躍しています。
今回の著書では、あんパン、クリームパン、メロンパン、コッペパンなど定番のレトロパン8種と、生地や具をアレンジした37のレシピを、プロセス写真や動画が見られるQRコードも使って紹介しています。
「レトロ」「昭和」「思い出」の味と雰囲気が人気
「レトロ」「昭和」「思い出」の食べ物や、食堂・酒場の雰囲気が、当時を知る人だけではなく、若い人にも人気です。首都圏各地や観光地には、小さい酒場を集めた「横丁」や、懐古的なテーマパークも作られ、話題となっています。
人気の理由は、「安い」「おいしい」「親しみやすい」の三拍子がそろっていることのほか、昔を知らない人でも、どこか懐かしくて安心してくつろげる、ホッとした気持ちにさせるところにもあるのでしょう。
懐かしさの中に、新しさを取り入れる
レトロな文化を扱う企画は、若い人が「かえって新しい!」という驚きとともに「発見」するものと、年をとった人が昔を懐かしむ「ノスタルジー」を主眼に置くもの、2つのタイプがあります。そしてどちらも、自分と同年代の読者をターゲットにした方が書きやすく、共感されやすいはずです。
レトロ企画は「懐かしい」中にも、どこか「新しい」要素を入れるのがコツです。自分と同年代の読者の気持ちに寄り添いつつ、懐かしさの中に新しさを取り入れるためには、若い人なら親や祖父母の世代、年をとった人なら子や孫の世代の意見を聞いてみると、新たな視点が得られ、企画の参考となるでしょう。
【本日のまとめ】
- 昭和の懐かしい味や、レトロな雰囲気の食べ物や店が人気
- 懐かしい中に、少し新しさを取り入れると、レトロな企画は成功しやすい
- 自分と違う世代の意見を聞いて「新しい」感覚を取り入れてみよう