本日、こんなツイートがタイムラインに流れてきました。
先日、他社の編集者と話をしたとき、単著執筆者の探し方が話題になった。その方の方針は、まず翻訳を依頼し、これなら大丈夫と思ったら次に単著をというもの。私の感覚でも翻訳をきちんとやっていただける方はだいたい大丈夫。だけど、いま、翻訳をやるほどの余裕って各方面ないんですよね。(山)
— 勁草書房編集部 (@keisoshoboedit) 2017年8月13日
人文書や専門書を出版している版元では、学者や有識者に洋書の翻訳を依頼して、文章力や仕事ぶり、人柄をみてから、その人の著書出版を検討することがあるのですね。
編集者が著者を探す方法とは
編集者が新人著者を探す方法ですが、以下のような手段で面白そうな人をチェックしたり、手持ちの企画にピッタリの人を発掘しています。
- テレビや新聞、雑誌などのマスメディア
- ブログやTwitter、Instagram
- 担当の著者など、知り合いからの紹介
- セミナー、パーティーでの出会い
- 共著を出版した人に、単著の誘いをかける
以上のことを踏まえると、著者として発掘されたい側は、こんな戦略をとることができます。
- マスコミの取材を受ける
- ブログやTwitter、Instagramで情報を継続して発信する
- 本を出版した人と知り合いになる
- 出版関係のパーティーやセミナーに参加する
- 師匠や先輩にあたる人と共著を出版する
マスコミ、特に新聞や地域情報誌から取材される方法を知りたい人は、以前お手伝いした本に詳しく紹介されているので、よろしければ参考にしてみてください。記者がどのような視点でニュースを選んでいるのか、具体的に理解できる一冊です。
共著で実力を見極めてから単著を依頼する
ブログやTwitterの始め方や運用方法は、本やネットでいくらでも情報を探すことができるので、ここでは省略します。著者と知り合いになる方法については、その著者が講師を務めるセミナーや、出版記念パーティーなどに参加するのもひとつの手です。
共著についてですが、たとえば医師や弁護士なら、恩師や先輩に声をかけられ、専門書の一部分を書くことがあるでしょう。ほかにも「イラストの描き方」など、知識やテクニックを教えるノウハウ本では共著が目立ちます。
共著でいい仕事ができると、編集者の目に留まり、単著の出版を持ちかけられることは珍しくありません。知名度のない新人に、いきなり単著をお願いするのはリスクが高いので、共著で品定めをしてからゴーサインを出す安全策をとるのです。
人脈を足掛かりにチャンスをつかむ
共著出版のお誘いを受けるには、人脈づくりが欠かせません。師弟の間柄、同じ分野で活躍する仲間など、タテヨコにネットワークを張り、お互いに助け合うことで、耳寄りな情報が流れてきたり、チャンスをつかむことができます。「この人になら頼める」「任せられる」という信頼を得て共著の著者となり、それを踏み台にして、単著出版への足掛かりをモノにしてください。