ピーターラビットの世界展@新宿髙島屋

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新宿髙島屋で開催された「ピーターラビットの世界展」に行ってきました。

ウェッジウッドの食器からピーターラビットの世界へ

ピーターラビットの作者であるビアトリクス・ポターの生誕150周年を記念して、2016年から全国を巡回しているピーターラビット展。2017年後半は、八王子の東京富士美術館、名古屋市博物館でも開催されます。

会場には子ども連れのほか、おデート中のシニア夫婦もちらほら見かけましたが、来場者の半数以上は中高年女性。私もそうですが、10代の頃、ウェッジウッドのピーターラビットコレクションに魅せられた女性たちなのでは?

皿やマグカップに描かれた愛らしいウサギに導かれ、ピーターラビットの絵本を手にした、かつての少女たち。ページをめくりながらイギリス湖水地方の自然や暮らしに思いを馳せ、たどたどしい英語でナーサリーライム(マザーグース)を口ずさめば、自然とその残酷な一面にも触れます。

すると、農場主につかまったお父さんがパイにされたこと、そして息子のピーターにも同じ運命が襲いかかる物語の容赦のなさが、ストンと腹落ちするのです。

ミニレクチャーと紙芝居で物語の世界を遊ぶ


当日は、ビアトリクス・ポターの研究家である大東文化大学教授、河野芳秀さんのギャラリートークもありました。ピーターラビットの物語が「悪戯な子兎」というタイトルで、明治時代に翻訳された事実を報道する新聞記事のコピーなどの資料も配布され、教授自ら、早口言葉で有名なナーサリーライム「Peter Piper(ピーター・パイパー)」をそらんじる一幕も。

原文は、ナーサリーライムをベースにした描写や押韻がちりばめられているので、その知識があると、さらにピーターラビットの世界が楽しめるというわけです。しかし、そこは絵本ですから、文字が読めない子どもでも、ナーサリーライムを知らない異国の人でも、ピーターたちと一緒に、生き生きとした物語の世界を遊ぶことはできます。

トークの後、サプライズで「うさぎのぴーたー」の紙芝居が上演されました。「うさぎのぴーたー」は昭和25年ごろに刊行されたもので、当日の演者はプロ紙芝居師のちっちさん。自転車を引いて現れ、カンカンと拍子木を打つ昔ながらのスタイルで、和風「ぴーたー」の世界を見せてくれました

欲望渦巻く物販コーナーを華麗にスルー

出口付近には、どいかやさん、とりごえまりさん、酒井駒子さん、きくちさきさんが描いた、「ポターに送る絵手紙」のほか、ピーターラビットの世界をモチーフにしたスイーツやキルトも展示され、ふんわりやさしい雰囲気に包まれ会場を後にすると…

…目の前には、欲望渦巻く物販コーナー!

クリアファイルやトートバッグなどお手頃なものから、西陣織の帯のようなお高いコラボアイテムまで、あるわあるわ! その横のイートスペースには、やっぱりお高めのドリンクやスイーツが待ち構えています。

しかし誘惑を振り切り、何も買わず、何も食べずに帰る私。マグカップは実家にあるし、年齢的にも可愛いグッズは似合わない。コト消費だけでごめんね!

ちなみに、髙島屋カードをお持ちの方は、入場料が半額でした。私も持っているのですが、うっかり家においてきちゃった、悔しい!

お気に入りのブローチ

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