自信はないけど楽観的な独身男女と仲人ビジネス

ブログ

nakoudo

先日、婚活について取材しました。主に男性の婚活について話を聞いたのですが、彼らの多くは自分に自信がない、しかしなぜか「いつか結婚できる」という根拠なき楽観も併せ持つそうです。

進学や就職は「大学4年になったら就活」など、ほぼ自動的にスタート時期が決まるので、世間が決めたスケジュールに沿って行動すればそれでいい。しかし、結婚の時期に決まりはないので、問題を先送りにしていると、どんどん時が過ぎていきます。自分でデッドラインを決めて行動しないと、「いつか」はなかなか訪れず、やがて40代、50代となってお尻に火が付き、婚活サービスを利用する、という流れがあるようです。

そして、そんな独身男女をターゲットに、仲人ビジネスに乗り出す人も多く、私もこれまで何名か取材してきました。比較的お金と時間に余裕がある主婦や、副業として始めた男性など世話好きな人たちが、この仕事を楽しんでいます。

仲人ビジネスの利点は、在庫なし、事務所なし、初期費用格安でできること。仲人の身分を保証する民間資格はありますが、取得する義務はありませんし、パソコンとプリンター、名刺さえあれば、思い立った瞬間からスタートできます。会員を集めて、マッチングさせ、成婚へと導き、報酬を得る。その仕組みは、人材派遣ビジネスと似ています。

腕のいい人は1000人以上の会員を抱え、会社を設立して事業を拡大しているとのこと。もし事業がうまくいかなくても、いつでも撤退できるし、定年がなく、年齢を重ねるごとに会員の信頼が増す点も、シニアに有利です。

ちなみに日本仲人協会理事長の中村圭司氏が、このビジネスを始めたきっかけは、もともとの家業である呉服店の売り上げを伸ばすためだったそう。男女をマッチングして結婚してもらえれば、その後、自分の店で着物を購入してくれるかもしれないという目論見があったのですね。

タイトルとURLをコピーしました