12月20日(水)の新人・新刊・著者情報です。
著者の水村耕史さんは、同人作家向け確定申告サービスを運営する税理士。ほかにもヘアサロンやITベンチャーなど、若い人向けの創業支援を行っています。
今回の著書では、小説、イラスト、マンガ、ゲーム、音楽などの分野で同人活動を行うクリエイターのため、業種別に確定申告の方法を解説しています。
同人活動に必要な周辺情報が求められている
いわゆる「オタク」と呼ばれる層を狙った商品やサービスに、出版社も積極的に参入しています。彼ら・彼女らが好きそうなコンテンツを提供するのはもちろん、それだけではなく、ポーズの描き方やキャラ設定の資料集、同人誌を目立たせるための表紙デザイン、ゲームアプリのマネタイズなど、クリエイターが欲しい情報をまとめた本も多数出版されています。
作品を楽しむだけではなく、つくる側になった人は、販促、宣伝、集客などのマーケティングや、著作権や商標にまつわる法律、確定申告や経理などお金の知識も必要となってきます。しかし、同人活動がこれだけ普及したのはごく最近のことなので、既存の本を呼んでも、よくわからない事例も多々あることでしょう。
確定申告は毎年ある=毎年、本が売れる
同人活動を行っている人の中でも、若い人、社会人経験の少ない人にとっては、法律やお金の専門家は何となく怖く、権威的に見えるかもしれません。そのため、もし彼らが必要に迫られ専門家に頼るとしたら、自分と同じような年齢の人や、同じ趣味の持ち主、あるいは、Twitterなどで日ごろから若い人向けに情報を発信している相手に相談する可能性は大です。
特に確定申告は、毎年行うものなので、一度本が出版されれば、申告前の時期には毎年売れる可能性があります。税理士、あるいは、専門的なテーマを易しく楽しく書くのが得意なライターは、類書を研究して、さらにわかりやすく、とっつきやすい本を企画できれば、ベストセラーでありロングセラー『フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。』のようなヒットを狙えるかも?
【本日のまとめ】
- 同人活動に必要な周辺情報に関する本が、多数出版されている
- 法律や税金など硬めの相談は、自分と似たような属性を持つ専門家に頼りたくなる
- 確定申告は毎年行われるので、その時期になると、毎年本が売れるかも?