12月8日(金)の新人・新刊・著者情報です。
著者の吉武大輔さんは、経営戦略と精神世界を探求し、独自のビジネス理論を確立したコンサルタント。累計相談件数は7000件を超えています。
今回の著書では、これまで経営者や起業家が書いてきた成功法則を実践するのは難しい、繊細で内向的な「やさしすぎる人」が、お金持ちになるための道を提唱しています。
「これは私のことだ!」と言い当てられたら
「やさしすぎる」「内向的な」「敏感すぎる」など、繊細な人に生き方のコツを指南する本が、続けて出版されています。
人より繊細な気質のため、周囲から理解されなかったり、辛い思いをしている人が、それだけ多いという証拠なのでしょう。そして、それらの人たちが、本を通して自分の特性を知り、自分の特性を説明する言葉を得たことで、関連本がまた増える、という流れができています。
当事者が受け取りやすい言葉に置き換える
たとえば、『片づけられない女たち』(サリ・ソルデン)が出版されてから、ADD(注意欠陥障害)の特徴を持つ人が、「これは私のことだ!」と自分の特性を知り、この特徴を持つ人や専門医が書いた本が増えました。
「ゆるキャラ」や「ニート」もそうですが、目にしている、耳にしているはずなのに、うまく説明できないことに名前を付けることで、「それだ!」と一気に文化や価値観が広まることがあります。「やさしすぎる」「敏感すぎる」というフレーズも、「内向的」「過敏」という言い方よりも、当事者にはピンときたり、受け取りやすいからこそ広まったのでしょう。
【本日のまとめ】
- 「やさしすぎる」「敏感すぎる」というタイトルの本が増えている
- 「これは私のことだ!」と言い当てられたと感じた時、当事者は本を買う
- よく使っている言葉を、読者(当事者)が受け取りやすい言葉に置き換えてみよう