横浜市青葉区の「アートフォーラムあざみ野」で開催されたママフェス、「笑顔で働きたいママのフェスタ in 神奈川」の会場を回ってきました。
子どもがもう少し大きくなったら働きたい
会場には、プチ起業した女性や、ママたちをターゲットにした企業のブースが並び、ハンドメイド品を販売したり、体験への参加を呼び掛けていました。ステージではフラダンスなどの発表会もあり、まるで文化祭のよう。
赤ちゃん連れが目立ったのは、もっと大きい子は幼稚園にいる時間に訪れたせいでしょうか。「子どもがもう少し大きくなったら働きたい」という、子育て中のママがターゲットのイベントです。
お昼寝アート体験コーナーが人気
プチ起業ブースに出店していたのは、ヨガやセラピーなどの癒し系のほか、片づけ、写真撮影、ポーセラーツやフレンチメモボードといったクラフトを扱う人たち。さらに、おうち起業や集客用ブログの相談など、プチ起業したいママをターゲットにしたブースもありました。企業ブースで目立ったのは、保険と食料・生活用品の宅配です。
特に人が集まっていたのは、おひるねアートコーナー。おひるねアートとは、季節やストーリーを感じさせる背景や小物をセットして、赤ちゃんの写真を撮影するものですが、見た目がかわいいし記念にもなるので、ママたちのハートをガッチリつかんでいました。おひるねアートの撮影は、「後で写真を送ります」といって、顧客リストを入手するのにも使えそうですね。
癒し系、セラピー系のプチ起業が多い
プチ起業は、「自宅でできる」「元手がかからない」という2点に縛られるため、似たような業種に偏りがちです。特にカウンセリングや鑑定など、在庫いらずで広い会場を必要としないセラピー系は、ママたちには魅力的なようです。このイベントでは見かけませんでしたが、チャネリングとかリーディングとか、スピリチュアルな方面へ向かう人もいますね。
しかし、これだけ似たような業種がひしめき合う中で頭角を現すのは、とても難しそう! 以前、占い師養成スクールを取材したことがあるのですが、飲食店のマスターがお客さまを占うなど、副次的なサービスならともかく、占いだけで食べていける人は、ごくわずかというのが現実だということです。
セラピー系は資格も必須ではないし、参入しやすい分野ですが、十分な収入を得るのは難しい。「ライターも同じでしょう?」と言われれば、返す言葉もないのですが。
癒されたいニーズを感じているから、癒し系で起業する
ママたちが癒し系で起業するのは、参入しやすいことだけが理由ではなく、ママ仲間の「癒されたい」というニーズを、敏感に感じ取っているからでしょう。家事や育児を頑張っても評価されずに疲れているママたちを癒したい。でも、「自分の癒しにかけるお金があったら、子どもに使いたい」というママも多いので、事業を軌道に乗せる道のりは険しいかも?
「自宅でできる」「元手がかからない」といえば、配車サービスのUber (ウーバー)や民泊のAirbnb(エアビーアンドビー)もそうですね。ネットを活用した、ママによるママのためのマッチングサービスも、これから出てくるかもしれませんね。
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