仕事や出版を引き寄せるブログとは?

ブログ

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先日、2件の取材がありました。1件はスポーツ、もう1件は健康に関する専門家の取材でしたが、2人ともブログ経由で仕事を受注していました。

このほかにも、いままでブログが仕事につながった人、そして出版につながった人をたくさん見ています。そんな人たちの事例から、仕事を引き寄せるブログの特徴を考えてみました。

専門誌のあるジャンルを狙う

たとえ数は少なくても、熱心なファンがいるジャンルだと、専門の雑誌が出版されています。その専門誌の読者に向けるようなつもりで、役立つ情報を書き続けていると、同好の士が集まってきます。そのうち専門誌の編集者や業界の人もブログの存在に気づき、更新を楽しみにするようになります。そしてある日、取材の依頼やテレビ出演、ビジネスの誘い、出版のオファーが届くのです。

狙い目のジャンルは「ひとり」で楽しめる趣味やスポーツです。大勢の仲間と一緒に楽しむジャンルだと、疑問や悩みがあっても、仲間に相談して解決することができますが、ひとりだと、ネットや本で勉強して解決しようとする傾向が強くなります。

「ひとりで勉強」という意味では、株などの投資ブログも、よく書籍化されています。また、語学や資格試験、受験のための勉強も、対象者が限られ、かつひとりで頑張っている人が多いので、ネットで情報を検索する人は多いでしょう。専門誌も多数ありますね。

 

人には言えない悩みをサポート

ネットショッピングの世界では、よく知られたことですが、「鼻毛カッター」とか「体臭予防せっけん」など、リアルな店舗で買うのが恥ずかしい商品が、ネットではよく売れるといいます。同じように、人には言えない悩みを持つ人は、ネットで解決法を探すことが多いようです。

たとえば「離婚」「借金」についての情報をネットで探している人が、いつの間にか弁護士事務所のページにたどり着き、弁護士のプロフィールや顔写真、Q&A、「初回相談無料」というコピーを見るうちに、「思い切って相談してみようかな」という気持ちになることがあります。

健康の問題でも、「最近、肩こりがひどくて」という悩みならともかく、うつや不妊の悩みは、簡単には打ち明けられません。すると、ネットで解決法や専門家を探す、同じ悩みを持つ人のブログを見ることが多くなります。

人には言えない悩みを持つ人向けのブログは、医師や弁護士など、専門家の立場から現実的な解決法を提示するもの、あるいは当事者が、あれこれ試してみた結果をつづったものが、ビジネスや出版につながりやすいようです。つらい自分を思い切り笑い飛ばしたり、少しずつ前に進んでいく様子を描いたブログも、書籍化に向いています。

 

成長過程を見せて応援してもらう

「夏までに○キロやせる」「資格を取得したら独立する」と宣言して、その過程を見せていくブログも有効です。マラソンや駅伝もそうですが、必死で頑張っている姿を見ると、知らない人でもつい応援したくなるのが人の情。特に自分と似た境遇の人、ゼロから何かを成し遂げようとしている人を見ると、応援にも力が入ります。

私が取材した方では、片づけの仕事をしている人が、独立までの過程をブログにつづって成功していました。仕事や家事をこなしながら、日々独立への準備を進め、悩みも隠さず吐露する。一方、読者があこがれるようなインテリアや片づけのヒントを画像で見せる。そうして少しづつブログの読者を増やした結果、独立後、すぐに顧客がついたそうです。

少年ジャンプの三大原則「友情、努力、勝利」のうち、「努力」と「勝利」は一人でも達成できるけど、「友情」は誰かが参加しないと成り立たない。応援とは、この「誰か」になった気持ちが味わえる行為なのだと思います。

「あなたならきっとできる」「私がついているから」という気持ちが集まれば集まるほど、目的も達成しやすいし、成功の波に乗れる。ただし、高価な家具を購入して素敵なインテリアを完成させるなど、本人の努力よりお金の力が前面に出ると、途端に嫌われます。

無償の家事でも、ブログで専門家と認められる

片づけもそうですが、料理や子育て、介護など、一昔前なら「主婦の務め」とされ、労働の対価が得られなかったことでも、ブログやSNSで情報を発信することで、専門家として仕事ができるようになった人もいます。

ネットが普及する前は、素人がゼロからスタートして専門性を高めても、業界とつながることは難しかったのですが、今は誰でも情報が発信できる時代、ぜひブログを上手に使って、チャンスをつかんでください。

 

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