あのひとががんになったら – 「通院治療」時代のつながり方【3月20日の新人・新刊・著者情報】2018年

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3月20日(火)の新人・新刊・著者情報です。

著者の桜井なおみさんは、乳がん体験者。治療と仕事の両立が困難となり退職した体験を元に、がん患者の支援事業を開始して、就労をサポートしています。

今回の著書では、家族や友人、同僚ががんになった場合、どのようなサポートやコミュニケーションが必要とされるのかなど、がん患者と周囲の人たち、そして社会全体の対応について解説しています。

患者も家族も「医療以外にできること」を探している

がんや難病を体験した人が、闘病記を出版したいと考えることは多いのですが、無名の人が、そのまま体験を書いただけでは売れないのが現実なので、「食事で良くなった」「心の持ち方を変えてみた」など、わかりやすく実践しやすいテーマを軸にした本が目立ちます。

また「夫の食事を変えた」「家族のケアで良くなった」など、周囲がサポートする方法を紹介した本も売れています。医療以外にも「自分にできること」を探しているのは、患者だけではなく、家族も同様だからです。

闘病記は「食事」「運動」「心」に的を絞る

代替医療や免疫療法など、標準治療以外の治療法を紹介する本もありますが、こちらは医師や研究者が書いたものがほとんどです。患者や家族、サポーターが、がんのケアについて本を書くなら、食事や運動など、毎日の生活の中ですぐに実践できることか、心の在り方やコミュニケーションの方法など、メンタル面での知恵を紹介するものが王道です。

がんに限らず、介護や妊活もそうですが、医療従事者以外が書いても売れる健康本は「食事」「運動」「メンタル」について書かれたものがほとんどです。なので、体験記を出版したい人は、このうちどれか1つを軸にした企画、あるいは2つ、3つを組み合わせた企画を考えてみてはいかがでしょうか。

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