2月22日(木)の新人・新刊・著者情報です。
著者のそっち~さんは、双子のママ。保育園の給食をつくる栄養師として、フルタイムで勤務しています。
今回の著書では、保育園や学校で取り入れている、決まった献立をくり返す仕組みを家庭で実践できるようなレシピを紹介しています。
企画が良くても、プロフィールが弱い人は不利
昔ほど本が売れなくなっていることから、出版社は企画の内容だけではなく、著者の販促・宣伝力に期待をかけています。特にライバルが多い分野、既に似たような内容の本が乱立している分野では、著者のプロフィールが売り上げを左右するので、無名の人、プロフィールが弱い人は不利です。
今回紹介した本の著者を例にすると、「栄養士」という職業から、料理上手というイメージが湧きますし、「ママ」という点には、子ども向けのメニューを作りたい人が注目するでしょう。しかも双子を育て、フルタイム勤務ということは、ものすごく忙しいはず。そう考えると、「忙しくて料理に時間はかけられないけれど、小さい子どもが喜んで食べるメニューを作りたい人」にとっては、このプロフィールは大変魅力的に映るはずです。
著者のプロフィールで、本の売れ行きは左右される
同じく子育て中のママの手によるレシピ本でも、「部活に一生懸命な子どもを、毎日の食事でサポートするため、食に関する資格を取って応援するママ」が著者なら、読者ターゲットも、掲載されるレシピも、まったく違ってきます。
片づけ本でも、著者が育児中なら、子どもがいても片付いた家をキープしたい人が注目するでしょうし、著者がシニアなら、自宅をリフォームしたい人や、終活を見据えて持ち物を減らしたい人が興味を示すでしょう。同じことを書いていても、プロフィールの違いによって読者層や信用度は変わりますし、ブログやSNS、あるいはリアルの場で支持されている人の方が有利なので、本を出版したい人は、ぜひ自身のプロフィールを整理して、アピールしてください。
【本日のまとめ】
- 出版社は、著者の宣伝・販促力に期待を寄せている
- そのため、企画が良くても、文章がうまくても、プロフィールが弱い人は不利
- 読者ターゲットを絞り、その人たちに魅力的なプロフィールをアピールしよう