12月5日(火)の新人・新刊・著者情報です。
著者の岡田英之さんは、幼い頃からの歴史好きが高じ、古地図散歩や町あるきイベントなどの活動を行っています。
今回の著書では、浮世絵に描かれた鳥居、戦火を耐えた銀杏の大木、大正時代から残るミルクホールなど、江戸~昭和の時代の匂いを残す、東京のスポットを紹介しています。
旅する人に、ものの見方を教える
名所の地理や歴史を教えてくれるガイドは、有名な旅行ガイド誌編集部から多数出版されています。そんな中、個人がガイドを出版するには、その人ならではのものの見方、情報の切り取り方が必要となってきます。
見慣れた町の風景や、もう何度も訪れた旅行先でも、「なるほど!そんな見方もあるんだ」という新鮮な驚きを読者に与えることができれば、網羅的なガイド本を持っている人も、2冊目、3冊目が欲しくなってきます。
専門知識か、笑えるネタで勝負!
ものの見方、切り取り方としては、歴史、地理、美術などの専門的な知識のほか、すごく変なもの、いかがわしいもの、笑えるものなどを、サブカル的に面白おかしく取り上げる方法があります。
学術的な知識を持つ人は、その知識を入り口にしたガイド本を企画できますし、ネットでバズるようなネタが得意な人は、旅好き以外の人の好奇心をもそそる、笑えるガイド本が企画できるのでは? もちろん、タモリさんのように両方が得意な人も、町歩きが楽しくなるようなガイド本の企画を、ぜひ考えてみてください。
【本日のまとめ】
- 個人が旅行・街歩きの本を出版するには、その人ならではのものの見方が必要
- その場合、歴史・地理・美術などの専門的な知識か、サブカル的な面白ネタが有効
- 専門知識を持つ著者が、その知識を土台に面白ネタを提供できれば、さらにいい