JR荻窪駅近くのブックカフェ、6次元で開催されたイベント「猫本専門店のふたりがお贈りする“ここだけの”猫本紹介ナイト」に行ってきました。
スピーカーは、猫本専門書店として名高い、神保町にゃんこ堂のアネカワユウコさんと、2017年8月開業予定 Cat’s Meow Booksの店主、ヤスムラマサヤさん。お二人が、それぞれ気になる猫本を紹介しながら、専門書店を運営するためのヒントや、猫がいる暮らしについてのトークを繰り広げる一夜となりました。
かわいい猫本、コワい猫本
まずはアネカワさんのおすすめ、『フランスで出会った猫たち』の紹介からスタート。おしゃれな表紙ですが中身も品良く、静かなフランスの田舎町でゆったり過ごす猫たちの姿が収められています。
対するヤスムラさんですが、『人喰い猫 』とか『猫の町』とか、猫が人間に危害を加える本を次々とプレゼン(笑)。その後もアネカワさんが、『空飛び猫 』『世界でいちばん愛らしい帽子ねこ』など愛らしい本を紹介した後、ヤスムラさんのおすすめには、『ノラや』のような名作にまじって、『捕食動物写真集』といったキワモノが登場します。
途中で、会場となった6次元オーナー所有の古い猫本も紹介されました。写真に添えられた「日本種虎毛平太郎」の文字が、おじいちゃんっぽくてなごみます。
猫と人間のつきあい方を考える
アネカワさんのラストは、『ねことわたしの防災ハンドブック』。猫を飼っていた知人が突然亡くなったことから、自分の身になにかあった時、そして震災で避難する場合の備えを強く意識するようになったとのことで、取り上げた一冊です。
そしてヤスムラさんのラストは、『山男と仙人猫』。山小屋を舞台に、管理人兼写真家の男性と猫、そして登山客との交流を描いた一冊です。「なぜ猫が山頂に?」という理由を考えると、やるせないものがありますが、表紙のモノクロ写真はとてもチャーミング。
私の好きな猫本
最後に、私の好きな猫本『ごろごろにゃーん』を紹介。飛行機に乗って、猫たちが海の上を飛び、山へ向かい、犬に吠えられ…。繰り返される「ごろごろにゃーん」という言葉のリズムに誘われページをめくっているうちに、いつの間にか読み手と猫たちが同化していく、不思議な絵本です。
イベントのお土産でいただいた、LOVE & Co.のコーヒー。