3月27日(火)の新人・新刊・著者情報です。
著者の井川拓也さんは、サラリーマンをしながら独学で写真の勉強をはじめ、28歳でプロデビューしたカメラマン。現在はセミナー講師も務めています。
今回の著書では、撮りたい写真を撮るための知識と技術が身につくように、カメラの機能と効果を丁寧に解説しています。
必要最小限のことを、わかりやすく教えてほしい
ブログやSNSのために、写真が趣味ではない人も、撮影の技術やセンスを磨きたいと願い、教えてくれる人や本を探しています。しかし、先生役にふさわしいのは上手な人とは限りません。
彼ら・彼女らが好きなのは「カメラ」や「撮影」ではなく、「売りたい商品」や「自分」です。カメラの知識や技術は、好きなものを魅力的に見せるための手段として求めているだけなので、自分に必要な情報だけを、わかりやすく教えてほしいのです。
「好き」な人向けか、「必要」な人向けか
初心者向けの入門書は、そのジャンルが「好き」で始めたい人向けの本と、「必要」に迫られて始めざるを得ない人向けの本の2つに分かれます。「好き」な人向けの本では、専門用語を使ったり、少しマニアックな情報を入れても喜ばれるかもしれませんが、「必要」な人向けの本では、難しい言葉や複雑な操作は嫌われます。
入門書やハウツー本を出版したい人は、「好き」な人向けに書くのか、「必要」な人向けに書くのか、ターゲットを絞ってみてください。「必要」な人向けに書く場合は、易しい言葉を選んだり、イラストを活用するなど、分かりやすく楽しい雰囲気を演出してみてください。