3月19日（月）の新人・新刊・著者情報です。
著者の永井理恵子さんは、静岡県在住のフリーライター。
今回の著書では、「地方で身の丈に合った暮らしをする」をテーマに、クラフト作家、雑貨屋、パン屋、農家など、富士山麓で個性や才能を活かして仕事をする人たちの話を聞いてまとめています。
地方で暮らしたいけど、仕事はどうする？
「子どもを伸び伸びとした環境で育てたい」という若い人や、「これからは好きなことを仕事にして生きていきたい」というリタイア後のシニアなどに、「地方で」「自営で」「身の丈にあった暮らしをする」というライフスタイルが注目されています。
地元や故郷、好きな土地で暮らしたいと願う人は多いのですが、生活に十分なお金を稼ぐ仕事がその場所にないため、断念している人も多いはず。そのような人たちに、新しいライフスタイルや仕事の在り方を紹介する本には需要があります。
理想のために地方に移住する人ばかりじゃない
地方での暮らしや仕事を紹介する本は、オシャレでナチュラルなライフスタイルをイメージさせるつくりのものが目立ちます。しかし、自分の特技を活かしたい人や、理想のライフスタイルを追い求める人ばかりが、地方での暮らしを考えているわけではないでしょう。
「自分らしく生きたい」人のための本でも、独身者向けの本では、「隠居」「無職」「働かない」などのタイトルが目立ちますが、お金の節約や親の介護など、消極的な理由で地方で暮らす人もいるのでは？ そんな人たちに、地方にいてもできるちょっとしたお小遣い稼ぎを教える本や、簡単な節約レシピを教える本（コンビニが近くにない地域も多いはず）にも需要があると思います。
