2月28日(水)の新人・新刊・著者情報です。
著者のひろぴーさんは、FXのトレードを機に、脱サラしたトレーダー。FX会社やビットコイン取引所が主催するセミナー講師としても活動しています。
今回の著書では、ビットコインをはじめとした仮想通貨投資の初心者向けに、基礎的な知識と儲け方を紹介しています。
「時間をかけずに稼げる」タイトルは定番
初心者向けに投資を指南する本には、時間をかけずに稼げることを強調したタイトルが目立ちます。主なターゲットは、ある程度自由にできるお金はあるけれど、忙しく働いているサラリーマンなので、「週1回でもできる」「1日30分でOK」など、短時間で成果を上げることが期待できるフレーズが有効なのです。
ほかには「安全」を強調するタイトル、「強さ」をイメージさせる装丁、「ほったらかし」など、努力や勉強が必要ないかのように思わせるキャッチコピーも定番です。そして、定番が強いジャンルでは、著者の成功例やブランドがモノを言います。
「平凡な主人公のサクセスストーリー」も定番
一般的な投資の本では、元証券会社社員やFPなど、有名なお金の専門家が書いた本が売れていますが、仮想通貨やFXでの投資に特化した本では、本名を明かさずに、ネットで投資の解説や成果報告をしている著者が目立ちます。不動産投資の本もそうですが、「サラリーマン」「主婦」など、普通の人であることを強調している著者もいます。
「平凡な主人公が、毎日コツコツ働きながら、スキマ時間を利用して投資を始めたら、結構な額のお金が手に入った」という物語は、多くの人を惹きつけます。その場合、主人公がエリートや王子では、読者は感情移入できないので、著者=主人公はフツーの人、またはドロップアウトした人の方が望ましいのです。
【本日のまとめ】
- 初心者向けの投資の本では、「短時間で稼げる」イメージのタイトルが定番
- 一般的な投資の解説書は有名な専門家が強いが、「〇〇で儲けた」本は平凡な著者が強い
- ネットの匿名性も利用して、自分が「普通」「平凡」であることを印象付ける戦略もある