2月21日（水）の新人・新刊・著者情報です。
著者の吉田正美さんは、VIPのエスコートや司会で培ったホスピタリティを活かし、接遇、コミュニケーション講師として活動しています。
今回の著書では、これまでの経験をもとに、ハイクラスの人に共通する気配りと、それを身につけるための具体的な方法を紹介しています。
ゴシップ趣味と実用的な情報で、欲望を掻き立てる
お金持ちやVIPに接する機会が多い職業、たとえばCA（キャビンアテンダント）、社長秘書、高級クラブのママ、資産運用コンサルタントなどが、ハイクラスの人たちの習慣や行動について書いた本は、多数出版されています。
これらの本は、のぞき見的なゴシップ趣味と、ハイクラスにのし上がりたい、お金持ちになりたいと願う人が求めている知識の両方を提供し、読者の夢や欲望を掻き立てます。
欲望を品よく表し、心理的な抵抗を和らげる
「お金持ちになりたい」という欲望は、そのままストレートに表現すると、生々しく下品な印象を与えます。そこで、色数を抑えて品よくまとめた装丁や、お金儲けそのものではなく、お金持ちが身につけている習慣や洗練された行動を説くなど少しズラしたタイトル、そして、著者の見た目や経歴で、企画のイメージを格上げする戦略がとられます。
「コンプレックスを刺激される」「人に弱みを見せたくない」「本音を言ったら嫌われる」などの理由で、本当に欲しいものを、ストレートに口に出せない人は多いもの。お金や恋愛、美容、健康に関する本を出版したい人は、企画の切り口やタイトルを工夫したり、読者が憧れるようなプロフィールを身につけるなど、本を買いたい人が、心理的な抵抗を持たずに手に取ることができる仕掛けを用意してみてください。
【本日のまとめ】
- お金持ちになりたい人向けに、情報を提供する本は、いつの時代も需要がある
- しかし、あまりにもストレートに欲望を表した本は、手に取るのが恥ずかしい
- 企画の切り口やタイトル、著者プロフィールで、読者の心理的な抵抗を和らげよう
