2月13日(火)の新人・新刊・著者情報です。
著者の岡本純子さんは、これまでに1000人近い社長、企業幹部のコミュニケーションコーチングを手がけ、「オジサン」を観察してきた経験をもとに、オジサンのコミュ力改善や、孤独にならない生き方を探求しています。
今回の著書では、「日本のオジサンは世界で一番孤独」とし、さまざまな研究や調査の結果をもとに、彼らの孤独の大きな原因である「コミュ力の“貧困”」への対策を紹介しています。
「孤独」「ひとり」をテーマにした本が売れている
『おひとりさまの老後』がベストセラーになって以来、「孤独」「ひとり」をテーマにした本が、実用・文芸・コミックなど幅広いジャンルで、コンスタントに売れています。
現在、家族や友人に恵まれている人も、進学や就職を機に知らない土地へ行き、ひとりで暮らすこともあるでしょう。そして高齢になれば、親や配偶者、兄弟姉妹、友人が先に死んでしまい、やはり孤独な環境に身を置く場合があります。
2月8日(木)の新人・新刊・著者情報です。
つまり「孤独」は、誰にでも訪れる可能性がある状態であり、決して特別なことではありません。だからこそ普遍的なテーマとして何度も取り上げられ、本も売れているのですが、売れている本の中にも、孤独死など悲惨な側面を強調するものと、ひとりならではの幸せや楽しみを描いたものがあります。
悲惨な話や厳しい現実を書いた本も、話題となりやすいのですが、「孤独」「ひとり」の味わいや良さを書いた本の方が、長く売れたり、続編が出版されやすい傾向があります。学者やジャーナリスト、小説家以外の人が「孤独」をテーマにした本を出版したいなら、「結構幸せ」という側面から現実を描く方がいいでしょう。
【本日のまとめ】
- 幅広いジャンルで「孤独」「ひとり」をテーマにした本が売れている
- その中でも、悲惨な面を描いたものと、幸せな面を描いたものがある
- 「ひとりって、結構幸せ」という本の方が、ロングセラーになりやすい