1月29日(月)の新人・新刊・著者情報です。
著者の太田明日香さんは、フリーランスの編集者、ライター。
今回の著書は、ZINE(個人が少部数で発行する出版物)として発行したエッセイの書籍化。自身の母親、結婚、家事について考察した内容がつづられています。
極めて個人的な内容が、多くの人の共感を呼ぶ
芸能人や作家のような有名人でなければ、エッセイを商業出版するのはハードルが高いもの。しかし、『夫のちんぽが入らない』のヒットを機に、同人誌やZINEにつづられたエッセイに注目が集まっています。
人には言えない悩みや葛藤、わかる人にはわかる性癖や嗜好など、極めて個人的な内容が、生きづらさを抱えている人や、大っぴらには言えない趣味を持つ人の共感を誘い、書籍化に至るルートが見えてきました。
同人誌やZINEで、自分の個性を表現してみよう
同人誌やZINEは、自分の興味や個性を表現するのに便利なアイテムです。持ち歩いて配ることもできますし、書店や雑貨店、イベントで販売することもできます。自分ひとりで発行してもいいし、作品を持ち寄って、仲間と一緒に発行することもできます。
「同人誌=マンガやアニメ」という思い込みがある人もいるかもしれませんが、鉄道や食レポ、科学や歴史など、実際は幅広いバリエーションがあります。重い体験談であれ、楽しい読み物であれ、誰かに読んでほしい企画を持っている人は、同人誌やZINEを発行してみては? 書籍編集者の目に留まれば、商業出版の可能性もありますよ。
【本日のまとめ】
- 個人が少部数で発行する出版物が評判となり、商業出版に至るケースが増えている
- 極めて個人的な内容が、悩みや秘密、特殊な趣味を持つ人たちの、共感を呼ぶことがある
- 誰かに読んでもらいたい企画がある人は、同人誌やZINEで表現してみよう