1月22日(月)の新人・新刊・著者情報です。
著者のRinさんは、整理収納アドバイザー1級の資格を取得。ブログ「Rinのシンプルライフ」では、自宅のインテリアや整理収納の工夫を公開しています。
今回の著書では、「ものを減らす」だけではなく、「手間を減らす」考えから生まれた、ラクな家事のノウハウを紹介しています。
「モノを減らす」から「手間を減らす」へ
働く女性の増加や、ワンオペ育児の問題を背景に、「もっと家事を減らそう」という主張に、賛同の声や共感が集まっています。
家事に限らず、ムダな会議や残業を減らそうとか、いらないモノを捨てようとか、必要なこととムダなことを見極めて、仕事や生活の省力化を追求する動きが大きくなっています。人は皆忙しくなり、会社や行政が使えるお金は減り、社会全体に、ムダを許すことのできる余裕がなくなってきているのです。
合理化や省力化が、人のプライドを否定することもある
モノを減らすミニマリストのアイデアは、もう出尽くした感もあります。そこで、家事や仕事を見直して、「手間を減らす」アイデアが提案されているのですが、家事が好きな人、仕事が好きな人は、実はその「手間」を愛していることも少なくありません。「本当はもっと時間をかけて、丁寧に行いたいのに」と内心思っている人にとって、合理化や省力化の提案は、頭では理解できても、「自分らしさ」を奪われるように感じることがあります。
人は意外と、仕事や家事の「手間」に愛着を持っていて、自分なりのこだわりを大切にしていたりもするので、省力化や合理化は、その仕事に従事している人の存在やプライドを否定する面もあります。特に年配の読者は、長年の生活習慣を大事にしたい気持ちが強いので、「手間を減らす」企画を、年配の読者にも読んでもらいたい時は、彼ら・彼女らのプライドについても意識してみてください。
【本日のまとめ】
- モノを減らすアイデアはほぼ出尽くし、「手間」を減らす提案が増えている
- しかし、仕事や家事の「手間」に、魅力や意義を感じている人もいる
- 特に年配の読者をターゲットにする場合、「手間」や「経験」にも敬意を払っておきたい