自伝を商業出版するには、企画に工夫が必要

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11月13日(月)の新人・新刊・著者情報です。

著者の笹島健治さんは、IT関連のセミナー・研修講師。独立前は、大手電機メーカーのパソコン事業サポート部門で、クレーマーや要人、反社会的組織など、特別な配慮を要する顧客への「特殊対応」にも携わってきました。

今回の著書では、厄介な顧客たちの、理不尽な要求や無理難題の数々に対応してきたこれまでの記録を紹介しつつ、働き方を見直す問いかけをしています。

娯楽に終始せず、役立つ内容も提供

たとえば、元税務署職員や風俗店勤務者が書いた本など、仕事の裏側や顧客の秘密が暴かれた本は、メディアで報道されるゴシップと同じように、人の下世話な好奇心を掻き立てます。

しかしそれらの本に、仕事や生活に役立つ情報や、誰かに披露したくなるような雑学が含まれていれば、娯楽としての読み物で終わらず、実用書としての役割も果たすことができます。

仕事にまつわる自伝を実用的な企画に仕立てる

日本経済新聞の人気コーナー「私の履歴書」に憧れて、仕事にまつわる本を自伝のような形式で出版したいという人は多いのですが、よほどの有名人か、特異な経歴の持ち主でなければ、商業出版の企画としては厳しいものがあります。「誰でもいいから自分の話を聞いてほしい」という人はたくさんいても、見知らぬ人の話を聞きたいと思う人は、ほとんどいないからです。

しかしその自伝を、読者に役立つ企画に仕立て直すことができれば、書籍化される可能性が高まります。自伝を商業出版したい人は、これまでの人生をただ延々と書き連ねるのではなく、読みやすくわかりやすい実用書や自己啓発書としても通用する形に、企画を練り直してみてください。

 

【本日のまとめ】

  1. 仕事や人生の紆余曲折を描いた自伝を出版したい人は多い
  2. しかし、よほどの有名人や特異な経験の持ち主以外は、自伝の商業出版は難しい
  3. 自伝を出版したい人は、実用書や自己啓発書としても通用する企画を立ててみよう

 

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