2017年9月15日(金)の新人・新刊・著者情報です。
著者の菊池真理子さんは、漫画家。コミックサイトで発表した、アルコール依存症の父を描いた作品が反響を呼び、書籍化されました。
ネットに掲載された辛い経験に共感が集まる
自身の辛い経験ををネットに掲載したところ、多くの人に拡散され書籍化されたケースが続いています。
恐怖が伝わるスピードは速い
私たち人間は、地震や災害、事故や事件があると、すぐに誰かに知らせたくなります。いち早く危機に気づいた人が情報を伝えるのは、人間が種として生き残るために遺伝子に刻まれた、行動パターンなのかもしれません。
SNSで発信された情報がリツイートされれば、時には何万人もの人に、その情報が短時間で伝わります。可愛い画像や心が温まる話も、同じように広がっていきますが、恐怖が伝わるスピードは、良い話が伝わるスピードよりずっと速いのです。
身近な人には打ち明けにくい悩みを描く
うつや毒親の問題、性的な悩みは人には打ち明けにくいものですが、ネットで書く方が、身近な人や専門家に話すよりは、抵抗が少ないと感じる人もいるでしょう。
勇気を出して声を上げた人のもとに、「私もそう!」という声が集まってくると、出版の可能性が見えてきます。自分が抱える辛さやしんどさを、何らかの形にして誰かに届けたい人は、マンガでもエッセイでも、自分が描きやすい形にして、ネットで発表してみてください。
【本日のまとめ】
- 辛い話、危機感のある情報は、ネットで拡散しやすい
- 人には打ち明けにくい話は、ネットで書く方が、抵抗が少ないと感じる人もいる
- 勇気を出して辛い話を書いた人の元に、共感の声が集まると、出版の可能性が見えてくる