9月1日(金)の新人・新刊・著者情報です。
著者の大東めぐみさんは、女性を起業させるコンサルタント。夫の仕事の都合で香港に移住して、子育てをしながらWeb広告業で起業した結果、1年で年商3000万円を稼いだ実績があります。
今回の著書では、お金も自由も家庭も仕事も好きなこと全部を手に入れる、女性向きの「愛され起業」のすすめと、そのノウハウを解説しています。
ノウハウだけでは、読者の理想の存在になれない
「可愛い」「愛される」というタイトルの女性向け起業本は、実践的なノウハウだけではなく、憧れのライフスタイルを伝える本でもあります。著者は「好きなことで起業できるよ」「子どもがいても仕事はできるよ」といったメッセージを送り、読者はルックスが良く、家庭に恵まれ、お金も手にした著者に、自分の理想の姿を重ねています。
読者は、起業の方法や儲けの仕組みも知りたいのですが、ただ事業で成功すればいいのではなく、著者のように「なりたい」、そして「生きたい」のです。これは女性特有の心理ではなく、有名な起業家や歴史上の人物に憧れる男性にもあります。
「あんな風に生きたい」と思う人が顧客になる
好きなことや趣味で起業したい人の多くは女性ですが、今後は男性も増えるのではないでしょうか。昔は滅私奉公で頑張れば、その代わりに会社が守ってくれ、地位や給料も上がっていきましたが、今は頑張っても搾取されたりリストラされる人が増え、嫌なことを我慢する見返りが期待できなくなっているからです。
「可愛い」「愛される」という価値観ではなくても、自分が「いいな」と思っている働き方、周囲から「いいね」と言われる趣味や暮らしのポイントがあれば、そこを掘り下げ独自のスタイルを作り、仕事や生活に色濃く反映してみてください。そのスタイルを、ネットでもリアルでも上手に演出していけば、「私もあんな風に生きたい」という人が顧客となり、仕事の成功、本の出版へとつながっていきます。
【本日のまとめ】
- 「好きなことで起業する」ための本は、「好きなように生きる」ための本でもある
- 著者のように「なりたい」「生きたい」と思わせるプロフィールや見せ方が大事
- 独自のライフスタイルを掘り下げ、そのスタイルを上手に演出する