読者に負荷をかけずに、深刻なテーマを読ませる

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8月29日(火)の新人・新刊・著者情報です。

著者の安藤たむさんは、性同一性障害でFtM(女→男)のダンナさんとの日常生活を、絵日記ブログで紹介しています。

今回の著書は、ブログからの書籍化。二人の出会いから入籍までの流れを、一冊にまとめています。

わかりにくい内容はイラストで理解を促す

今まで、「男と女」という二つの性しか認識していたなかった人にとって、同性愛や性の多様性は、理屈で説明されてもピンとこない面があります。しかし実話をもとにしたコミックエッセイやマンガなら、問題や実態をわかりやすく、親しみやすく伝えることができます。

児童書では、言葉がよくわからない子どもの理解を助けるため、イラストが多用されていますが、LGBTに限らず、当事者や専門家以外にはわかりにくいテーマも、マンガやイラストの力を借りることで、感覚的な理解を促すことができます。

読者に負荷をかけない方法を選ぶ

病気や障害、差別など深刻なテーマは、当事者にとっては人生の一大事で、ほかの人にもぜひ知ってほしいという思いから出版を考えることも多いのですが、当事者以外の人には興味がなかったり、できれば避けて通りたい話題でもあります。有名人の手記なら興味をそそられる人も、無名の人、自分に関係ない人の本には、あまり目を向けません。

無名の人、専門家ではない人が、読む人の心に負荷をかけるようなテーマで本を出版したい時、今いちばんの近道は、コミック形式のブログを書くことです。イラストが苦手な人は、しんどいことも、笑えることもエッセイにして、ブログからの書籍化を狙う方法もあります。

【本日のまとめ】

  1. 当事者や専門家以外にはわかりにくい内容は、イラストで理解を促す
  2. 病気や差別など深刻な話題は、無名の人が書いても、なかなか読んでもらえない
  3. 読者の心に負荷をかけるテーマで書く時は、まずブログで反応を見る

 

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